いよいよ冬期オリンピックが近づいてきました。今回はロシアのソチ、ということで何とはなく盛り上がりに欠けている雰囲気でしたが、代表選手も決まりだしてやっとムードも上がって来たようです。TVニュースでは有力選手のインタビューが続々と出てきて、皆さんの意気込みが聞かれますが、選手も大変だなと同情します。メダル取りの抱負を何とか言わせようとマスメディアも躍起ですから。
個々の選手では何といっても女子ジャンプの高梨選手に大きな期待がかかっています。平常心でやれば勝てると思いますし、芯がしっかりしているようなので安心して見られると思います。個人的にはアルペン(スラローム)の湯浅選手に期待です。今季のワールドカップで調子を上げているので猪谷千春選手以来のメダルを期待しています。トリノでは7位ともう少しのところまで行きながら、前回のバンクーバーではどうしたのか代表漏れとなっていることから、彼の頑張りが期待されます。トリノで惜しくも4位でメダルを逃したのは皆川賢太郎ですが、佐々木とともに今回調子はもうひとつのようです。後はモーグルの上村選手です。過去二回のオリンピックで順位が一つずつ上がっているので、今度こそメダルをあげたいです。
それにしてもジャンプの葛西選手は40歳を超えて7回目の出場です。これだけ継続でき、しかもメダルが期待される頑張りは驚異的です。個人でのメダルを何とか持って帰ってきて欲しいです。かっての札幌、長野のジャンプ陣の活躍も思い出されます。スピードスケート、クロスカントリー、フィギャースケート、なども再度金が期待されるようで嬉しいことです。また、団体では、カーリング、アイスホッケー、アイススケート、など女子が頑張っています。オリンピックは目が離せないです。
冬期オリンピックは、札幌、長野と、ともに見に行けなかったのですが、前々回のトリノは出かけてきました。開会式の切符はドイツ留学中のO先生に確保してもらって入れました。最後にイタリアが誇す声楽家パヴァロッテイが、誰も寝てはならぬ、を歌ったのを後ろ側で聞いていました。後で声は録音のものだということでしたが、癌に侵されていてその後お亡くなりになられました。トリノ市からスキーアルペン競技場は電車で2時間くらいかかる所で、会場のセキュリテイーも厳しい中で、滑降競技場まで何とかたどり着いたり、ナイターのスラロームを見ていて帰りのバスを間違ってしまし、トリノのホテルに着いたのが深夜、といったことが思い出されます。荒川選手に金メダルは見に行けませんでしたが、伴奏はパヴァロッティが歌ったものでした。 幾つか写真紹介します。 ソチの次は韓国ですが、近いのでまたチャンスがあればと思いますが、今回はTV観戦で楽しみます。
ロンドンオリンピックの時も前のブログで書いたのですが、オリンピックになると日の丸が沢山出てきます。国旗です。日の丸は白地があるので丁度ここに寄せ書きをすることが普通になっています。国旗に個人名を書いたり、メッセージを書くのはまず日本だけです。私は右翼でもなく一愛国者ですが、日の丸にはこだわります。国旗だからです。かっての太平洋戦争では寄せ書きでいっぱいの日の丸や旭日旗を持った戦地の兵隊さんの写真がよく紹介されます。何とも言えない辛い思いで見てしまうのです。これをオリンピックと関係付けるのはナンセンスかもしれませんが、個人的には日の丸への寄せ書きは止めてほしいと何時も思ってしまいます。勿論、殆どは綺麗な日の丸を振っての応援ですが、個人の応援となると寄せ書き日の丸が出てきます。先日のある選手の壮行会でも沢山の名前が書いた国旗を持っていざ出発、というニュースです。直接応援に行けない人がこの寄せ書きに思いを託すのは分かりますが、なにか悲愴感が漂います。オリンピックは国の権威をかけてではなく、スポーツの祭典という原点に帰ればいいのですが。もちろん日本選手には頑張って欲しいですが、応援の仕方の問題です。靖国問題もあるのではないか、とまでは言いませんが、美的感覚と国旗の役割、ということにこだわっているのですが、皆さんはどう思われますか。
日の丸で長くなりましたが、今日から寒波襲来です。体調に気をつけましょう。
写真はトリノでのものです。8年前になります。
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