2013年7月6日土曜日

医療機器開発促進のプラットフォーム作り


 早くも7月に入りました。ここ数日は梅雨明けの前兆か蒸し暑い夏日が続いています。異様な湿度の高さで、六甲山も中腹まで薄黒い雲がかかっています。もう一息でいよいよ夏ですが、参院選挙もあり、何か慌ただしい雰囲気です。暫くご無沙汰していましたが、神戸の財団と宝塚の病院の掛け持ちで、落ち着かない日が続いていました。

さて、この4月からですが神戸市から医療機器の産業化のことで仕事をするように頼まれています。神戸は医療産業都市構想で先進医療や医療機器開発支援では実績があるのですが、医療機器の産業化という点では少し出遅れていたようです。一昨年ですか、「関西イノベ―ション国際戦略特区事業」が始まっていて神戸市・兵庫県も参加していて、本年度はその中で経済産業省の課題解決型医療機器等開発事業も始まる所です。その中に「医療機器等事業化促進プラットフォーム」というものが設立され、私が運営委員会の委員長を仰せつかった次第です。

神戸、特にポートアイランドは、中央市民病院を始め先端医療の出来る病院が集まっていて、加えて大型動物実験施設や治験や特許関連の支援組織も先端医療振興財団(井村裕夫理事長)のもとで実績を上げていることから、今回は更にその機構を強化して、医療機器開発のニーズとシーズのマッチングはもとより、審査申請から薬事相談、製品化への支援を窓口を一本化して強化しようとするものです。来週月曜日にポーアイの神戸商工会議所でそのキックオフのセミナーがありますが、関心が高いようで多数の参加申し込みがあるようです。

私は基調講演ということですが、最近の植込み型補助人工心臓の事例を紹介して、産官学が連携して迅速な審査と承認を進めとことを紹介するつもりです。因みに、医療機器産業の実績を厚労省のデーターからみると、23年度は全体で1.8兆円の世界のようです。他の業種でみると化粧品と同じくらいです。何かおかしいと思いませんか。都道府県別では、兵庫県はやっと10位で、これは何とかしないと、と思います。第1位は断トツで静岡県です。県立静岡がんセンターが中心となった医療クラスターが走っていて、加えて光学関係のトップ企業もあってのことと思います。

ということで、来週はこのセミナーもあって忙しい週になりそうです。では追ってその結果を報告します。