2014年3月14日金曜日

野沢温泉と関西インカレ


 冬になるとどうも雪絡みの話になってしまいますが、今回は長野県は野沢温泉スキー場のことで書かせてもらいます。今週は日曜日(9日)から、全関西学生スキー選手権大会(関西インカレ)が野沢温泉で開催されていました。第84回ですから、全日本学生(インカレ)に遅れること数年で開催されています。昭和3年に神鍋で開催され21回から野沢温泉に移り、その後一時は大山で行っていましたが、最近は赤倉と野沢で2年ごとに交代で行っています。その間、昭和19年から21年は戦争で中断していますが、オリンピック選手も輩出している歴史と伝統のある大会です。関西といっても、東は中部地区から西は九州までカバーし、男子は1部10校、2部26校、女子部も昭和40年に始まって今は26校が参加しています。例年3月の上旬に開催されていますが、私はこの10年ほどこの組織(関西学連)の顧問(医療担当)をしていたのですが、最近は副会長を仰せつかっています。役目ということで大会には毎年出ている状況です。大っぴらにスキーに行けるということでもあります。因みに、私自身は阪大スキー部(体育会)でアルペンとジャンプをやっていたのですが、主に2部校ですからそれなりに易しいコースとかジャンプ台での話です。入学したときは阪大は長らく2部だったのですが、私が2年の時に2部で優勝し、1部昇格したのですが、1年で2部に戻ってしまい、1部の壁の厚さを思い知らされたのを思い出します。当時は医学部の学生が多く、先輩の中にその後阪大医学部法医学講座の教授になった若杉長英先生(今は故人)がおられ、お前はジャンプをやって一部で得点を取れ、と言われたのが懐かしいです。スキー部とは顧問ということで長らく関わって来ましたが、今は阪大医学部の依藤教授(スキー部OB)にお願いしています。

今年は3月に入っても真冬並みの天気が続き各地が大雪で困っていましたが、野沢温泉はおかげで十分な雪があり、しかも気温が低く良いコンデションでした。最終日を待たずに帰ってきたのですが、好天に恵まれ、上の平というゴンドラで上がるゲレンデまで足を伸ばしてきました。といっても、役員と医療班を兼ねているので、試合が終わった後に少し滑る程度でしたがそれで十分でした。野沢のいいところは当然ながら温泉でして、外湯が沢山あって、それぞれ特徴があり湯めぐりが楽しめます。今回は5日おりながら外湯は一度だけでした。スキーと温泉の組み合わせが出来ることもこの関西インカレのいいところでしょう。

関西インカレは20回から二部制になり、当初1部は6校でしたが、現在は10校で、阪大スキー部は私が現役のころに先に紹介したように1部に上がった後は2部が長かったのですが、60回大会前後から1部の常連校に入って活躍していた時期もありました。雪国出身者が少ない国立大では1部ではアルペンでは歯が立たず、クロスカントリーとジャンプで頑張らないと得点が稼げないのですが、京大や阪大、最近は名古屋大もジャンプで得点を上げて1部に残っている状況です。因みに110校中、国立大学が3校あるということは、私学の嘗ての有力校も選手層が薄くなっているということでもあります。阪大は平成18年に後一歩で1部優勝(総合優勝)まで行ったのですが、近畿大学の連覇を食い止める事はできませんでした。国立大学が優勝となればビッグニュースだったのですが。その後も頑張っていたのですが昨年2部落ちの苦痛を味わいました。幸い今年は少ない部員ながら頑張って最終日前で2部優勝がほぼ確定し、来年は1部返り咲きです。昨年1部昇格した九州大学と入れ替わるようです。

野沢温泉村はスキーのメッカとして広く知られ、国際的にも人気があり、今回も海外、特に欧州の方が沢山こられていて、役員本部の旅館の方は英語が話せるので何人か海外の方も滞在しておられました。野沢温泉は長野オリンピックではバイアスロンの会場でした。また、片桐、富井、河野、森、などスキーの名選手を今も送りだしているお家が沢山有り、苗字だけでは話がつながらない世界です。野沢温泉スキー学校が大会運営にあたってくれていますが、ベテランぞろいで慣れておられ、安心して大会ができました。感謝です。

ということで、医療事情とは無関係な話ですいませんでした。大会の開会式とジャンプ台、上の平の樹氷などの写真も紹介しておきます。温泉とスキーを楽しまれる方は是非野沢に行かれてください。




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