2014年12月25日木曜日

 脳死移植300例


 今朝の新聞をみると小さい記事ですが表記の見出しが目に留まりました。1997年2月以来の臓器移植法に基づく法的脳死判定で臓器提供になった数が昨日で300例に達したということです。16年近く前の第1例のことが思い出されますが、長く掛かったとは言え脳死移植もやっと社会のシステムが機動しつつあるのか、という思いです。この間の関係者の努力と社会の理解に敬意を表したいと思わずにはいられません。

法改正前は86例の提供が、201010月の改正後は214例になり、ここ4年程で急増していることは明らかです。心臓移植は昨日(阪大病院で実施)221例になっています。当初の約12年で69例と低迷していた心臓移植もこの4年ほどで150例を越えています。しかし、年間の全体の臓器提供数はまだ50例にいたっていませんし(昨日で49例)、心臓移植も年間40例弱です(今年は36例で昨年は37)です。すごい数と言えばそうでしょうが、一方では心臓移植の登録患者さんも急増し、そのペースは移植数を越えていることから、待機期間も長くなり、まだまだ移植到達は狭き門であるわけです。

年間の臓器提供数が100例を越え、そして心臓移植が年間100例になれば国際的にも肩を並べられる所に近づくのでは思いますが、あと何年掛かるのか。関係者の更なる努力、特に社会啓発がいっそう重要になります。

小児の提供についてはまだまだ限られていることは明らかで、小さな子供さんからの臓器提供について更なる議論が必要です。

心臓移植中心になりましたが、それは脳死での移植しか道はないからですが、一方では心停止後の腎臓提供がどんどん減少している現実にもしっかり目を向けないといけません。
マスメディアも300例という現実のみの、数の報道ではなく、この後しっかりと現状を分析し問題点を提示する姿勢が是非欲しいです。

以上が、今朝の新聞を見ての感想です。