2017年1月3日火曜日

明けましておめでとうございます。

 新年、明けましておめでとうございます。皆様、良いお正月をお迎えのことと思います。この3が日、関西も大変穏やかな日和で、正にお正月、といった感じでした。とはいえ初詣に行くわけでもなく、年賀状と箱根駅伝を楽しむくらいでしたが、新年のスタートをのんびり過ごせたので後は少し気合を入れないといけないかなと思っています。明日から仕事初めですが、病院にいることが自分の生活の一部というか土台でもありましたので、状況は変わってもやはりそこでどう生き生きと過ごせるか継続した課題でしょう。というのは、大学時代は毎年の目標があるというか立てないと話にならなかった訳ですが、今の状況ではそういう環境ではなく、如何に世の中や周りの皆さんとうまくやっていけるか、あるいは取り残されないか、迷惑をかけないか、そんな気持ちでの仕事始めではないかと思います。
どうも年末以来、気合の入れ方が鈍っているようですが、それは受け入れないといけないし、その前提でこれからどう進むかを考えることが大事かなと思います。人間、何かはっきりとした具体的な目標が立てられる時は良いですが、何となく惰性になった時にどう乗り切るか、そこが大事なのかというのが、あえて言えば新年に当たっての気持ちかもしれません。
さて、この1カ月程は少し紹介したレビュー論文作成が日々の仕事でした。成人先天性心疾患という領域の話ですが、子供さんの時に生まれ付きの心臓病の大きな手術をして元気になった方やまだ不十分で何とか大人になった方などが、大人になって不整脈や心不全が起こってくる方が少なくなくありません。小児循環器医や大人の循環器医、そして心臓外科医、不整脈治療専門医などの連携で治療体系作りが進んでいます。私が子供さんの時に手術をさせてもらった方がもう大人になっている訳で、ほとんどの方は特に治療は必要としないで経過観察していますが、再手術の時期になったり、患者さんによっては心臓移植を考えないといけないような重篤な問題が生じている方もおられます。
このテーマでは以前にも書いていますが。米国や欧州では成人先天性心疾患の治療体系も進んでいて、さらに心臓移植の実績も増え、今はどういう状況で移植の判断をするのかが懸案事項になっています。ドナー不足とはいえ、米国と欧州の心臓移植の統計では毎年100例以上の成人の方が移植を受けています。残念ながら日本ではこれまで300例以上の心臓移植のなかでこのカテゴリーに入るのは1例のみです。待機中の方は数人おられると思いますが、心筋症の方と違った病態や症状であり、同じ土俵で待機することには問題がある、というか不公平感があることから、米国では心臓移植の優先順位の改定も検討されています。しかし我が国ではまだ全くと言ってもいい位検討も始まってもいません。日本で成人先天性心疾患の心臓移植は何も見えないと言っていいくらいの状況です。そういう選択肢があることが世に言えない状況でもあります。手術をした後のフォローがそれではいけないのです。
ということで、成人先天性心疾患における心臓移植の役割と現状、将来展望、という題で総説を書いています。英文なので四苦八苦していますが、関連する論部(海外だけです)70以上になり、これをどうまとめるか、日本の関係学会の雑誌に採用されるようどうすればいいか、など思案中です。とは言え、今日でドラフトはほぼ出来上がったので、あとは枝を削いで、読んできただける内容に纏めていくことになります。英文の校正もいりますが、今月中の投稿できればいいなと思っています。ということで、今年の出だしも何とか前向きになったかと思います。年末の気分とはずいぶん違っていて、やはり新年だ、という所でしょうか。
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